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和田 幸男; 佛坂 裕泰*; 佐々木 聡; 冨安 博*
PNC TY8607 97-002, 158 Pages, 1997/05
本報告書は、平成4年から東京工業大学原子炉工学研究所の富安研究室と動燃事業団先端技術開発室とで継続的に進めている、光化学研究に関する平成8年度共同研究成果報告書である。本年度は昨年度に引き続き、アクチノイドおよびランタノイド元素の光化学分離および光励起量子効果利用に関する基礎研究を分担して行った。その結果、3M硝酸溶液中のPuおよびNpを光化学的に原子価調整し、TBP溶媒中に共抽出した後、選択的にNpだけを再び同じ3M硝酸溶液中に戻す、光化学逆抽出技術の原理実証に成功した。また、アクチノイドおよびランタニノイド元素の光化学的分離手段として可能性のある、これらの元素の大環状配位子錯体を用いた光励起一反応挙動実験を行った。その結果、多種類のLn3+を含む水溶液中の特定のLn3+錯体に固有な光吸収波長の光を照射することにより、そのLn3+を選択的に分離することが可能であると結論された。また、Cm3+の模擬物質として用いたEu3+に関する知見では、Eu3+と同程度の励起寿命と遥かに大きなモル吸光係数を持つCm3+に対しても適用可能であると推定された。
R.Ludwig*; 館盛 勝一
Solvent Extr. Res. Dev. Jpn., 3, p.244 - 254, 1996/00
新しい機能性化合物として知られるカリックス[4]アレーンにカルボキシル基とアミド基を4個(それぞれの比率は異なる)付加した新しい抽出剤を合成し、その抽出特性を調べた。カルボキシル基によるイオン交換機構とアミド基による共有結合機構は、金属により異なって発現し、また水溶液の酸性度にも依存した。Au、Pt、Pd等に対してはアミド基が有効に働いてその抽出を行った。Ru、Rh等のハードな陽イオンは主としてイオン交換的機構で抽出された。Naイオン共存効果を調べ、Naが抽出剤分子の内側にまで入り込んで抽出されることから、同様の抽出機構で抽出れるソフトな金属に対しては負の効果、むしろNaの入り込みで外部への接近が容易になるハードな金属に対しては正の効果が現れることを明らかにした。
not registered
PNC TJ1600 93-005, 66 Pages, 1993/03
21世紀に向けて原子力利用の高度化が各方面において進められている。殊にエネルギー利用の高度化及び資源の有効利用が重要である。本報告書では、(1)物質エネルギー変換システムとしての電気分解法(2)物質エネルギー変換システムから派生する重い電子系の資源利用の可能性について調査研究した。